閉経後は骨粗鬆症のリスクが急増
「骨粗鬆症」って言おうとすると「こつそそうしょう」になってしまうスズキです。
会社勤めの頃はオステオポローシスとカタカナで言って誤魔化してました。
さて、閉経後の女性は急速に骨量が減少します。
骨がスカスカになって、転んだら骨折します。超キケンです。
最近はあまり見かけませんが、腰の曲がったお婆さんも骨粗鬆症です。
骨がスカスカだと、尻餅をついた時や重いものを持った時、背骨が潰れるように骨折するんです。
骨粗鬆症は他人事ではない
日本骨粗鬆症学会の2015年度ガイドラインによると、骨粗鬆症の患者数(40歳以上)は1280万人。その内、女性は980万人とあります。
40歳以上の女性の32%が骨粗鬆症ということです。
ほぼ3人に1人。他人事ではありません。
何も対策しないでいると、いつの間にか骨がスカスカ…なんてことも。
骨も新陳代謝しています
あまりピンときませんが、骨も新陳代謝してるんです。
「権平(ごんべ)が種まきゃカラスがほじくる」なんてイラストが学生時代の教科書に載っていましたが、実際は、カラスがほじくるのが先です。
- 畑の種をカラスがほじくる。
- 権平が種をまいて元通りにする。
- カラスがほじくる。
- 権平が種をまく…
こんな風に破骨細胞(カラス)が吸収し、骨芽細胞(権平)が作るというサイクルを延々と繰り返しているのです。
エストロゲンは破骨細胞による骨吸収を抑制します。カラスを抑える案山子の役割ですね。
更年期になりエストロゲンが低下すると、骨吸収が抑制されず、どんどん骨がスカスカになってしまいます。
カラス大暴れ、畑を荒らしまくりです。
エストロゲンを補うだけでは足りないかも。
エストロゲンが減って骨粗鬆症になるんだから、エストロゲンを補充すれば良いじゃない。
確かにその通りかもしれません。
でも、ないしょの話ですが、こんなことがありました。
エストロゲン製剤の試験をした時、薬を使ったグループと使ってないグループで骨量の増加を比べました。
その結果は、「使っていないグループの方が骨量が増える」という予想外の事態に。
理由は、患者さんに何もせず放置するのは問題があるので、使わないグループにはカルシウム剤を飲んでもらったから。
当時の日本人女性は、カルシウムの摂取量が全然足りてなかったんですね。
カルシウムが不足していたら、いくら女性ホルモンを補充しても骨は増えないんです。
それと、ホルモン補充療法をずっと続けるのは抵抗がありませんか?
乳がんのリスクもありますが、いつまでも生理のような出血があるのも鬱陶しいですよね。
そもそも私はホルモン補充療法は選びませんが…。
骨粗鬆症は予防できる病気ですから、何か対策をしないといけません。
イソフラボン+運動で予防できる!
エストロゲンと同様に、イソフラボンが骨量の維持に役立つことが分かっています。
イソフラボン、優秀すぎます。
イソフラボンを摂りながら、定期的に運動するとさらに効果的です。
但し、エストロゲンの時と同じく、カルシウムが不足しているとイソフラボンの骨への効果もうまく表れません。
イソフラボンのサプリメントなら、カルシウムの吸収をサポートする成分も同時に摂れるんですよ。
製品により違いますが、ビタミンD3とかラクトビオン酸とか、骨の健康に大事な成分が入っています。
今目の前にある更年期症状だけでなく、骨粗鬆症の予防のことも考えて作られているんですね。
やはり、イソフラボンバーはずっと続けていこうと思います。